年月日   事柄 内容
2013.01.08 Tues. 受講科目申込 担当教師から受講許可をとるために次の3科目を申請した。
(1)英語(作文)
(2)言語文化横断論
(3)イギリス歴史社会論 
2013.02.01 Fri. 聴講可否判定結果が届く  

 

2013.02.04

 

Mon. 出願書類提出

(1)英語(作文) 受講生が多く聴講生の受講不許可
(2)英語翻訳論 受講許可
(3)イギリス歴史社会論 受講許可
の(2),(3)の2科目の出願を行う。

2013.03.15 Fri. 受講許可

教養学部長の聴講許可通知書が届く。

言語文化横断論
イギリス歴史社会論

受講科目、時間表 講義科目 曜日 時限 教室
. 言語文化横断論 2時限10:40-12:10 8号館2058号館317
. イギリス歴史社会論 4時限14:50-16:20 8号館205
2013.00.00. . 聴講生証の発行 駒場事務所にて「聴講生証」と「2013年度教養学部シラバス」を受け取る。
2012夏学期聴講生証 2012冬学期聴講生証

 
2013夏学期聴講生証 12
2013.04.10 Wed.
言語文化横断論

今日は今学期の最初の授業

今学期の予定が先生から話された。

翻訳論研究  ーEquivalence の追求ー
(2013年度夏学期)

01 Introduction
02 Before 1950 ナイダが翻訳を科学とした。
  Dryden, Arnoldの翻訳論
03 Linguistic Theories
  Vinay & Darbelnet, Mounin
04 Jakobson, Nida
  equivalence,受容者(TL)の視点
05 case studies(1)
  様々のequivalences
06 Fimctopm-based Tjeproes
  skopos理論:Vermeer (TL中心)
  system理論:Vermeer (Equivalenceへの新たな視点)
07 case studies(2)
  明治の翻訳:岩野泡鳴の翻訳論
  大江健三郎、村上春樹の文体
08 Translation as Cultural Studies
  Gender theory, Post-colonial theory
  LeFevere
  翻訳と分科システム
09 Berman, Venuti, (Schleiermacher)
  domesticationとforeignization
  L'Etrangerの訳
10 case studies (3)
  「羅生門」の訳
  A la recherceh du temps perduの訳
11 Benjamin, Steiner
  資料の精読
  Reception theory との関係

2013.04.11 Thurs. イギリス歴史社会論
先生体調不良により休講
2013.04.17 Wed. 言語文化横断論

David Hopkins (University of Bristol)のJohn Drydenの翻訳論とNewmanとArnoldの翻訳についての論争を見た。

Dryden
翻訳にはmetaprase(直訳),paraphrase(意訳),imitaionがあるが、Drydenは
paraphraseを目指した。

NewmanとArnoldの論争
Arnold
原作がその読者に与えたと想像される効果と同じ効果を翻訳はその読者に与えなければならない。美的効果のためには、字義通りの正確さは犠牲とすると考えている。

F.W. Newman
Newmanの翻訳理論はArnoldと正反対で、一語一語の正確さを望み翻訳はあくまでも翻訳で創作ではないという印象を常に与えるべきである。

次週までに考えてくる事。

ShakespeareのHamletに有名な言葉"To be, or not to be, that is the question:"がある。日本でも大山定一(ドイツ語)、吉川幸次郎(中国語)対野上豊一郎の論争がある。両者の言い分を良く読んで考えて来ること。

2013.04.18 Thurs. イギリス歴史社会論

この授業ではイギリスの近代史の前半(16世紀の宗教改革に始まり18世紀ハノーバー朝まで)を解説する。それ以降の近代史については、冬学期に後藤春美先生が担当する。

イギリス近代史を学ぶ際、考えてもらいたい基本的事項
①一国史としてのイギリス史の再検討が必要、②宗教的要素が如何に大切であるか。

これから授業を進めるについて、学生の基礎知識がどの程度のものであるか簡単なテストを行った。

イギリスの正式名はUnited Kingdom of Great Britain and Northern Irelandと言う。

3つの王国と1つの公国から成っているが、イングランド王国、スコットランド王国、アイルランド王国、ウエールズ公国の首都、ロンドン、エディンバラ、ベルファースト、カーディフの場所を与えられたイギリスの地図の上に記入した。カーディフの場所が若干違っていたが、他はほぼ間違えなく地図上に記載出来た。

「トーマス・モアー」、「Jacobite」について知っている事を記せ。

トーマス・モアーについては、前日、本を読んでいたので答えられたが、Jacobiteについては答えられなかった。因にJacobに人の名前、iteはその支持者を言うとのことであった。Jacobは英語ではJamesとなる。

2013.04.24 Wed. 言語文化横断論

前半
ShakespeareのHamletの"To be or not to be,"についての訳についての論争についての討論を行った

野上豊一郎 ハムレットはこのままで生きていくかとは言わないで、単にto be (ある)と言ったきりである。そうして次にそれを否定してnot to be (あらぬ)と言ったきりである。それ以上でもなく、それ以下でもない。

大山定一(ドイツ語) Shakespeareは決して」「あるか、あらぬか」など可笑しな言葉は語っていない。どうやら野上氏はShakespeareの頭の中まで見透したようなことを述べていますが、野上氏の所説をそのまま受け取ることはできません。Shakespeareはto be or not to beというわずか五語の言葉の中に、はっきり彼の生命の全体をかけています。

吉川幸次郎(中国語)  学人の翻訳は「原文のもつだけの観念を、より多からずより少なからず伝え」得べき国語に定着させたものでなければなりません。

菊島も指名されて、意見を述べた。「翻訳に主観、説明を入れるべきではない。そう言う意味で野上氏の「あるか、あらぬか、それが問題だ。」の訳はよろしいのではないか。」(英語がそうであるように、日本語訳も読者に考えさせなければいけない。)

後半
A METHODOLOGY FOR TRANSLATION を解読する。発表者2名 Mr. Kaihara, Mr. Kosuge

翻訳の7つの手順
手順1-3 直訳 Dirct translation
手順4以降 間接訳=意訳 oblique translation

手順1borrowing借用 tequilaをそのまま使う。元の言語の味わいを出すため。
手順2Calque 語義借用 借用の一形式で、表現を借用し、その要素をそれぞれ翻訳する方法
手順3Literal translation逐語訳
手順4Transposition 転地法 語の意味を変えずに、文法上の種類を変える。
After he comes back,
After his return,
手順5Modulation 調節 (英)not difficult →(仏)facile (易しい)
手順6Equivalence 等値 
動物の鳴き声  Cocorico = Cock-a-doodle-do カッコウ
        Miaou=miaow ニャー
        Proverb 格言
手順7Adaptation 適用  本の題名など

2013.04.25 Thurs. イギリス歴史社会論

先週のテスト
地図の位置
土地の場所が大切
意外だったのはロンンドの位置を内陸部中央部に置いた生徒が多かった。もっと海の近くである。このことは、ロンドンが大陸相手に貿易を行いロンドンが成長したことと関係があるので、ロンドンの位置を性格にしることは大切。

トーマス・モアー 皆さん良く出来ていた。
ユートピア

Jacobite   Jacob(James)の支持派 ほとんど全滅
James 2世  唯一のカソリックの王
Jacobite=Jacob(James)+ite(支持者)

1688年追い出される
Jacobを扱った小説多い トムジョーンの冒険

以下は授業のメモなので誤字脱字が多いがそのままにしているのでご勘弁を。

近世のイギリス史

中性—近世—近代

近世
1517-1789/1815

バラ戦争
1517マルティンルターの宗教改革
1789ナポレオン戦争
1815フランス革命 

宗教をメルークマールとして歴史を見ていく。

ボスワーズのの戦い

(1832まで近代が続いたと見る人がいる。)

確認
中世はどういう時代だったのか。
キリスト教=Catholic  この考えがヨーロッパを統合していた。
Catholic=普遍的 と言う意味がある。
ローマ教皇が頂点にいた

ハイアラーキ
Apostolic Succession(使徒継承) 現在まで続いている

Pope(ローマ法王) ペテロが初代と言われている 天国への鍵を持つ

Archbishop(大司教)

Bishop(司教)

Priest(司祭)

Holly ghost

原始協会
初代ローマ司教 Bishop of Rom
キリストの弟子12人 新馬場所 センターと成っている
2人の Bishopが精力を持つ 1人はローマ、もう一人はコンスタンチノーぶる(トルコ) コンスタンチノーぶるの位置づけは大切 ローマの力は弱くなっていた。ローマ自分の敬意を一途蹴る為に躍起になっていた。
コンスタンチノーぶるにたいしてローマが主導権をもてるようになったのは、王権と結びつくことによて、権威を確率していく。
コンスタン地ノーブル はイスラムに影響を受けていく
1453 年 以降ローマは自分がChristendomと言えるようになる。

キリスト教世界の統一性  unity
unityが守られない状況がキリスト教世界では恐ろしい事であった。
Schismシスマ   Unityの反対の状態

幾つかのSchimがあった。 
1054年 東西協会の分裂
1209-77 誰をローマ教皇を誰か
1533年 宗教改革  ローマから見ればイングランドの王がシスマを引き起こしたことになる。

中世 本当に皆賀Popeの権威に服していたか。必ずしもそうではない。Popeに対する批判
ヴァルド派 協会改革運動  異端者
フランチェスコ会 中部イタリアアシス  Order修道会として受入れられる

両者は似ている  清貧の思想(協会はPoorでなければならな。)  

イングランドで起こった協会改革
Oxford  ウイックリッフ  1384死亡 清貧の思想、聖書だけが教えである。 信奉者 ロラール派 チェコボヘミアで起きる カレル大学Oxfordとの交流があった。  フス羽 処刑

1517年 Lutherの登場
以前の協会改革運動は影響力は残したかもしれないが、修道会として取り込まれたか、消えていった。
清貧の主張(協会は財産は持たない) 聖書が唯一の教え
何故ルターは潰されなかったか
ルター ビッテンブルグの教諭
この時代 ルネッサンス(イタリアを中心にした文化)時のPopeバチカンをルネッサンスの中心としたい。大聖堂をつくった。資金集め。なりふり構わなかった。ドイツ地域で盛んに行われた。
免罪符    
ショクユウ状 (免罪符) 金を集める為の目身余る行為
秘跡      悔悛 サクラメント(告解)
多額の献金を協会に行う
ルター
95か条の論題 95 Theses

Pope  ルターを破門した
でもルターは潰されなかった
(1)当時の政治勢力と結びついた 大貴族がルターを庇った。
Pope当時は政治精力になっていたので、その力をそぐ才力があった。
(2)印刷革命 ドイツマインツ 活版印刷機
ルターの考え方が印刷物によって皆に広まっていった。
1552年 かくまわれていた居城のなかで、聖書をドイツ語に翻訳
1523年 ルターブル フランス語訳
1526年 ウイリアムキンダル 英語訳

カール5世宗教改革に歯止めを掛けようとする
ローマ教皇や神聖ローマ帝国皇帝はプロテスタント及びイスラムからも攻撃を受けていた。
カール5世 余裕が無かった。
1555 アウ留守ブルグでルター派と協定を結んだ。 選択の余地を認めた。皇帝はユニバーサルの世界を諦めた。

イングランドではヘンリ8世はこの状況をじっと見つめていた。プロテスタントについていた方が優位だと見た。


2013.05.01 Wed. 言語文化横断論

曜日調整のため授業無し

2013.05.02 Thurs. イギリス歴史社会論

15世紀のイギリス
世界の中心は地中海で、イギリスははじっこであった。
イングランドの人口は減少していた。(黒死病などの影響)
農村社会であった。
15世紀末 毛織物産業 その取引の中心はロンドン

ロンドンが何故発展したか
ロンドンは内陸に位置しているように見えるが、テムズ川を入り江とした港湾都市であった。そして、ロンドンはアルプスの北にある最大の都市アントウエーペン(アントワーペン)と結びついて発展することが出来た。
以下略ノート参照

 

2013.05.08 Wed. 言語文化横断論

前半 フランスの漫画タンタンの冒険のフランス語、英語、日本語の三つの翻訳を比較した。

後半 Eugene Nida(ナイダー)の"Principles of Correspondence"を当番二人が解説した。

宿題 次の書物の序文の最初の部分を直訳(Formal Translation)と意訳(Dynamic Translation)で日本文に直し、先生にメールする。
To W. B. YEATS
 May I dedicate to you this book on the Symbolist movement in literature, both as an expression of a deep personal friendship and because you, more than any one else, will sympathtise with what I say in it, being yourself the chief representative of that movement in our country? France is the country of movements, and it is naturally in France that I have studied the development of a principle which is spreading throughout other countries, perhaps not less effectually, if with less definite outlines.

当日の夜次の翻訳を提出した。

Formal Translation
深い個人的な友情の表現として、そして、私たちの国でのこの象徴主義運動の主な代表者であるあなたが他のだれよりも多く、この本で私が言うとしていることに共感を持っておられるために、あなたに文学における象徴主義運動についてのこの本を差し上げてもよろしいですか?
フランスは種々の運動の国であり、そして私が他の国にもはっきりとした輪郭は少ないが、多分少なからず効果的に広がりつつある原理の発展を研究してきたのは当然フランスにおいてでありました。

Dynamic Translation
 あなたに文学における象徴主義運動についてのこの本を贈呈させてください。 それは、私のあなたに対する深い個人的な友情を表すため、また私たちの国でのこの象徴主義運動の主要な代表者であるあなたが、他のだれよりも多く、この本で私が言うとしていることに共感を持っておられるためであります。
 フランスでは種々の運動が行われています。はっきりとした輪郭はまだできていませんが、多分少なからぬ効果を上げて他の国々に広がりつつある原理の発展を私が研究してきたのはフランスにおいてありました。

2013.05.09 Thurs. イギリス歴史社会論

先週の復習
ヘンリー7世 チューダー朝の権威を皆に認めさせることに力を注いだ。

ヘンリー8世 チューだー朝 第2代目
華々しくスタートを切った。
だが財政難に苦しむ。
1520年頃プロテスタントに。財政難の打開のためでもあった。
イギリスの宗教改革 議会と二人三脚 すべて法律をつくることによって宗教改革が行われた。他の国ではないこと。王は議会に頼った。

 Act of Apeal(上訴禁止法) 王妃が離婚の無効をローマー教皇に訴えるのの禁止した。 
  Act of Supremacy (国王を至上の長とする。)
 イングランド国教会をChurch of England とする。
 ローマカトリック教会の解体
 1536年 小修道院解散 200ポンド以下の小修道院を解散
      ショックを受けた修道院が自発的に解散
 1539年 大修道院を解散
      当時修道院は800位あったが、イングランドの1/3位の土地を所有していた。当時の王の年収 10万ポンド、修道院の収入30万ポンド。これが王のものとなったが、財政難から財政難からジェントリーの手に渡ってしまう。

以下略  ノート参照

 

2013.05.15 Wed. 言語文化横断論


前半
先週の翻訳の宿題をE-mailで提出したが、これについて、いろいろな人の翻訳が配られ、これについて皆で意見を述べ合った。

菊島は2回当たって意見を述べた。

(1)文章が長いので、formal translationで訳すと、日本語にすると意味が分かりにくくなる。Dynamic translationとしては、文章を区切って、訳すと意味が通じ易くなる。
(2)序文で本を贈呈する人と贈呈する人の上下関係は英語の場合敬語がないので、分からない。日本後の場合は、上下関係を知った上で、言葉使いを変えなければならない。

後半
Roman JakobsonのON LINGUISTIC ASPECTS OF TRANSLATIONを当番の2人が解説した。

翻訳の種類

(1)言語内翻訳 Intralingual translation or rewording is an interpretation of verbal signs by means of other signs of the same language.

(2)言語街翻訳 Interlingual translation or translation proper is an interpretation of verbal sings by means of some other language.

(3)記号法間翻訳 Intersemiotic traslation or transmutation is an interpretation of verbal signs by means of signs of nonverbal sighs systems.

 

 

2013.05.16 Thurs. イギリス歴史社会論

先週
ヘンリー8世の没後、3人の子供(腹違い)、エドワード、メアリー、エリザベスが順に王位についた。

エリザベスの治世になり、イングランド国教会の再確認が行われた。

エリザベスはバランスのとれた人柄であった為に、基本的にはプロテスタントではあったが、カトリックの儀式等ある程度は認める穏健な政策をとった。

しかし、ヨーロッパでのカソリックとプロテスタントの対立等国際情勢に振り回されて、中道では行けなくなった。

1517年ルターの宗教改革により、プロテスタントの勢力が各国で強くなっていった。
1530年代 ヘンリー8世の宗教改革
1540年代 ローマーカソリックの反撃 
Contrareformation 教皇宗教改革、反宗教改革 (カトリックの人たちはこういわずに Cathoric Reformationといった。)
イエズス会を創設してカトリック教会の引き締めを行った。(日本では上智大学) プロテスタントに奪われた土地、新しい世界にキリスト教を布教。 イエズス会をカトリックの軍隊と言う人もいる。
1545〜1563年 トリエントの公会議 The Council of Trent
Trent(イタリア北部の町)
この公会議でキリスト教にUnity をもたらさそうとした。(プロテスタント側にも参加したいと思う人もいたが、そんなことはあり得ないとのことになった。)
長い時間をかけていろいろなことを話し合った。(自分たちの考え方の再確認)
(1)聖書の解釈は個人に委ねてはならない。(教会に属する)
(2)非キリスト教国への布教、プロテスタントに奪われた土地での布教Stonyhurst(Public School) 神学校、数多くの聖職者養成所が作られた。
ドエのStanyhurstはフランス革命のとばっちりを受けてイギリスに戻って来た。1562年Trentの公会議の決定を受けてSacra(聖) cogregatiode Propagand Fide(布教聖省)が出来た。 カトリックの巻き返し。
宗教対立の激化。
ボヘミア、トラシルバニアのプロテスタントはかなり頑張ったが、カトリックに負けた。イタリアのプロテスタントは北部アルプスに僅か20,000人が残っただけであった。
以下ノート参照

2013.05.22 Wed. 言語文化横断論

休講  先生がマクベスの何種類の映画、舞台をDVDで作って下さった。これを見て来て来週、バージョンによって、原文からの翻訳がどのようになされているか話し合うことになっている。

 

2013.05.23 Thurs. イギリス歴史社会論

始めに、画家Pieter Bruegelの絵画を見た。ヨーロッパ(ネーレルランド)でのカトリックによるプロテスタントの迫害の様子が良く描かれている。同時の当時の人たちの服装なども良く描かれてる。

エリザベス統治のイギリスの人々の生活Eamon Duffy: The Voices of Morebathで知る事が出来る。

Eamon Duffy カトリック、ケンブリッジを代表する歴史家
(デアネード・マカラック:プロテスタント、オックスフォードを代表する歴史家)

当時Parishは次の二つの帳簿を作成することが義務づけられていた。

(1)Parish Register 教区簿册
(2)chaurchwarden's account 教区委員会計簿

Eamon Duffyは"The Voices of Morebath"で教区Morebathを取り上げているが、Morebathはイングランド南西部のExeterの比較的近くにある農村である。

Morebathの場合(1)と(2)が一冊の帳簿になっていた。この帳簿が一人の司祭Christopher Trychay(トリッキー)がつけていた。

Trychayは村の聖職者としてはありふれた人物だと言える。Trychayはヘンリー8世からエリザベスまで4代の王に使えることになる。

以下続きはノート参照

 

2013.05.29 Wed. 言語文化横断論

ShakespeareのMacBethの何種類かの演出(劇、映画、テレビ等)をみてその感想を話し合った。

ローマン/ヤコブソン

  1. 言語内翻訳
  2. 言語間翻訳
  3. 記号法間翻訳(言葉の記号を言葉でない記号体系の記号によって解釈すること)小説の映画化、戯曲を上演すること(舞台、オペラ、バレー、テレビドラマ、映画)

マクベスのテーマ  「野心」、「大それた野心を持った者がたどる悲惨な運命」、「偉大な野心は身を滅ぼす」

(1)BBC
スコットランドのレストランののシェフ
(2)Kurosawa
魔女一人
(3) Ninagawa
面白いのはマクベスとかコーダーの名前がそのままつかわれていること。 (4)演出Trevor Nunn,監督Philip Casson, 脚本William Shakespeare, 製作Illumination Media, 主演Ian Mckellen , Judi Dench
マクベスがはじめて魔女と出会う場面。マッケレンは昔の将校服らしき上衣の上に、皮のコートを羽織っている。髪はオールバック、短剣を振り回して魔女を威嚇する。(町のチンピラ、ヤクザ)
(5)主演Jon Finch, Francesea Annis, 監督Roman Polanski, 脚本Roman Annis,
暴力 死の場面多い 
初めから3人の場面 残忍
(6)Wright

後半

Reissのテクストタイプ

Snell-Hornbyの様々なテクストの連続性

2013.05.30 Thurs. イギリス歴史社会論
2013.06.05 Wed. 言語文化横断論


前半

幾つかの詩の翻訳の課題について話し合った。

Jakobson  On Linguistic Aspects of Translation
Poetry by definition is untranslatable. Only creative transposition is possible
掛け言葉(peonomai)が芸術性をしはいするので、言語内であれ他言語であれ詩の翻訳は不可能。(創造的言い換えのみ可能)

バイロン
龍者とも空きの寂しさをよく表している。
堀口大学、より原文に忠実
上田敏  かなり自由に訳していて、日本語にして染む調子が良い。堀口大学と同じに、空きの寂しさがよく伝わってくる。

オフェリアの歌
森鴎外の訳
韻を踏んでいる  各連 1行と3行、2行と4行(英文では2行と4行が韻を踏んでいる。)
ほぼ原文とおりに訳しているのではないか。
オフェリアがクイーンガートルードに話しかけている(歌っている)のだが、誰が誰に話しているのか分かりにくい。日本語には主語が省略されるので。

魔語
漢文を英語に訳したのか.それともその逆か。

李白
英文韻を踏んでいる。1-3行、2−4行
英文は李白の詩を十分に言い尽くせていないように思われる。漢詩を英文に直す時の限界か。

井伏鱒二
語調が非常に良い。井伏の創造的言い換え。
君に勧→ウケテクレ
辞するをもちず→ツガシテオクレ
花ひらけば風雨おおし→ハナニアラシノタトエモアルゾ
別離おおし→ダケガジンセイダ

後半Vermeerのコスポス理論についての発表Mさん、Sさん

 

2013.06.06 Thurs. イギリス歴史社会論

ジェームス1世の治世
1603年3月 エリザベス1世死去
チューダー家には跡継ぎがいなかったので、スチュアート家のスコットランド国王ジェームス6世がジェームズ1世としてイングランド国王の座についた。
この事によってブリテン諸島には同一の君主の下で3 つの王国(England, Scotland, Ireland)が併立することになった。

以下ノート参照

2013.06.12

Wed.

言語文化横断論
2013.06.13 Thurs. イギリス歴史社会論

前週
Puritan革命(清教徒革命)についての話をした。
Puritan革命と云う呼称は、非専門家の間で使われる呼称で、20世紀にマルクス主義が盛んだったころ、この名称が広まった。
現在では、Civil War(s)が一般的な呼称。Warにsが付くこともある。これは、Countyでも分裂があったからである。
フランス革命、ロシア革命と対比させてEngland Revolutionと云うこともある。
当時は、Great Rebellion(大反乱)と云う人も多かった。(王統派に立った呼び方。)

近代はWar of Three Kingdoms と云う呼び方が専門家の間で広まっている。というのはイングランドだけの問題ではなく、スコットランド、アイルランドも関わっているからである。現在では、歴史家はこの言い方を用いている。

1625年Charles 1世即位

フランスの王女と結婚。フランスは法王の国であり、イギリス国民に疑いを抱かせた。

父James1世の方針を受け継ぐ
(1)

 

2013.06.19 Wed. 言語文化横断論
2013.06.20 Thurs. イギリス歴史社会論
2013.06.26 Wed. 言語文化横断論

前文 三島由紀夫の新聞紙(シンブンカミ)の原文との英文翻訳との違いについて、前週に議論したAndre LefevereのpoeticsとIdeologyを念頭に入れて比較した。

後半 Lawrence Venutiの翻訳論Invisibilityについての論文を読んだ。

この後半部分は菊島が担当した。この部分は翻訳論と云うよりも、翻訳者の立場、待遇について述べられており、経済書、法律書を読んでいるような感じを受けた。

 

2013.06.27 Thurs. イギリス歴史社会論 最後の授業でテストなので聴講生の菊島は欠席
2013.07.03 Wed. 言語文化横断論

全般 宿題 川端康成「雪国」の冒頭の部分の翻訳

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」

皆さんの雪国の翻訳は次の通りでした。

Aさん
The dim whiteness covered the emerging darkness of the night.

B君(菊島)
Darkness of night shown slight white of dawn reflected by the snow.
先生のコメント
dawn(夜明け)か未だ深夜かはいろいろ解釈があるとフォローしてくれたが。(実際には夜明けではなく、深夜の真っ暗闇のことであるみたい。)
reflected by はreflected onとした方が良い。

先生(山本史郎先生)の模範訳
(Through the long border tunnel - and suddenly it was snow country. ) The air sank white deep down the night. (The train came to a halt at the signal.)

因に、1956年に、E. Seidenstickerと云う人が英語に翻訳した。この人は、川端康成がノーベル賞を受賞するのに大いに貢献していると云われている。
(The train came out of long tunnel into the snow country. ) The earth lay white under the night sky. (The train pulled up at a signal stop.)
ところがSeidenstickerは,2000年頃、次のように書き直している。
The bottom of the night turned white.
全くの直訳である。Seidenstickerは、この文章は英語に直せないと判断したのではないか。従って、全くの直訳に置き換えて、意味は分からなくても、川端康成の文章、文体をそのまま読んでもらいたいと思ったのではないか。
どう意味を解釈するかは、読者に委ねた。

後半

George Steinerの翻訳論THE HERMENEUTIC MOTIONについて。